
春の風が心地よくなってきましたが、なんとなく体が重かったり、気分が不安定になったりしていませんか? 実はそれ、「春の土用」が関係しているかもしれません。
今回は、2025年の春の土用について、その意味や過ごし方をわかりやすくご紹介します。昔ながらの知恵を暮らしに取り入れて、心も体も整えていきましょう。
春の土用って何?
「土用(どよう)」というと、「土用の丑の日にうなぎを食べる」という習慣が有名で、夏のイメージを持たれていると思います。でも、実は土用は年に4回、季節の変わり目ごとにやってくるのです。
土用の基本
土用は、古代中国で発生した思想の「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」に基づいています。五行説では、万物は「木・火・土・金・水」の5つの要素で成り立っていると考えられており、季節もこれに割り当てられています。
- 春 → 木
- 夏 → 火
- 秋 → 金
- 冬 → 水
あれ?「土」がない?と思いますよね。 「土」は、各季節の終わりの約18日間に割り当てられ、次の季節への移行期間とされています。この期間が「土用」と呼ばれるのです。
つまり、土用は年に4回あります。
- 春の土用:立夏(りっか:夏の始まり)の前、約18日間
- 夏の土用:立秋(りっしゅう:秋の始まり)の前、約18日間
- 秋の土用:立冬(りっとう:冬の始まり)の前、約18日間
- 冬の土用:立春(りっしゅん:春の始まり)の前、約18日間
土用は、季節と季節の間の調整期間であり、大地(土)の気が最も活発になると考えられています。
2025年の春の土用はいつ?
2025年の春の土用は、4月17日(木)から5月4日(日)までです。 この期間は、体調を崩しやすかったり、気持ちが揺れ動いたりすることが増える時期。無理をせず、自分を労わることが大切です。
間日(まび)について
土用期間中、「間日(まび)」と呼ばれる特別な日があります。間日は土を動かす作業を行っても良いとされる日で、2025年の春の土用における間日は、4月22日(火)、4月26日(土)、5月4日(日)です。引っ越しや庭いじりなどをする必要がある場合は、この日を選ぶと良いそうです。
春の土用の過ごし方 ~昔ながらの知恵を暮らしに活かす~
1. 無理をしない、頑張りすぎない
季節の変わり目は、自律神経が乱れやすく、心身ともに疲れが出やすい時期。できるだけ予定を詰め込みすぎず、「ちょっとひと息」を意識してみましょう。
2. 土を動かすことは控えめに
昔から「土用の期間は土を動かさない方がよい」と言われています。これは、地鎮祭・引っ越し・庭いじりなどを避けたほうがよいという風習。もしどうしても行う必要がある場合は、上記の「間日」を選ぶとよいでしょう。
3. 食事で体を整える
春の土用は、体が疲れやすく、消化力も落ちやすい時期。胃腸にやさしい食事を心がけましょう。
★春の土用に食べると良いとされる食べ物
- 「い」で始まる食べ物:イワシ、イカ、いくら、いんげん、いちご
- 白い食べ物:白米、豆腐、大根、かぶ、牛乳
- 苦味のある春野菜:タラの芽、ふきのとう(冬にたまった毒素を外に出すとも言われています)
- 消化の良いおかゆや、香りのよい山菜
また、夏の土用ほど有名ではありませんが、春の寒暖差で体力が落ちやすい時期なので、うなぎを食べてスタミナをつける方もいらっしゃいます。特に春の土用の丑の日(2025年は4月26日)には、うなぎを食べる習慣がある地域もあります。
4. お風呂で心と体をほぐす
ぬるめのお風呂にゆっくり入ることで、自律神経が整いやすくなります。お気に入りの入浴剤を使って、リラックスタイムを楽しみましょう。
春の土用に心がけたい「小さなやさしさ」
この時期は、少しだけ自分に甘くなってもいいんです。
- 早起きできなくても大丈夫。
- 部屋が片付かなくても焦らないで。
- なんとなく元気が出ない日があっても、それでいい。
春の土用は、がんばる時期ではなく「整える」時期とも言えると思います。 無理せず、のんびり過ごしましょう。
おわりに
春の土用は、ちょうどゴールデンウィークと重なる時期です。旅行や帰省など、楽しみにしている計画がある方もいらっしゃると思います。
この時期は冬から春への大きな変化を経て、本格的な夏を迎えるための大切な「移行期間」であり「準備期間」とされています。
旅行やレジャーに行く方は、それも良いリフレッシュの機会だと思います。旅先で温泉に入ってゆっくりしたり、美味しいものを食べたりするのも、次の季節へのエネルギーチャージになりそうですね。
家で過ごす方も、旬の味覚を楽しんだり、読書や趣味の時間を持つなど、ご自身のペースで心地よく過ごすことを意識してみてください☺
この春の土用を、自分自身を労わりながら、穏やかに過ごしていきましょう。