
第20候 「蚯蚓出(みみずいづる)」立夏の養生
期間:5月10日~5月14日ごろ
ゴールデンウィークも終わり、徐々にいつもの日常が戻ってきつつあります。
旅行に出かけた方は、きっと素敵な思い出がたくさんできた事と思います。
今年のゴールデンウィークは家でのんびり過ごしていましたが、知り合いから沖縄旅行のお土産をいただいて、とても嬉しい気持ちになりました。旅をしていなくても、誰かの優しさに触れることで心がふわっとあたたかくなる、そんな季節ですね。
暦のうえでは、立夏の次候「蚯蚓出(みみずいづる)」に入りました。
まだまだ気温の変化が大きく、ひんやりと肌寒い日もありますが、季節は確実に夏へと歩みを進めています。自然界の命が生き生きと動き出すこの時期、私たちの体や心も少しずつ「夏モード」へ切り替える準備を始めていきたいですね。
✅前回の第19候はこちら ↓↓
七十二候「蚯蚓出(みみずいづる)」とは?
5月10日~14日は、二十四節気「立夏」の次候にあたる「蚯蚓出(みみずいづる)」の時期です。
この時期は、大地がしっかりとあたたまり、地中で冬を越していたミミズたちが顔を出し始める頃とされています。
田畑には潤いが戻り、農作業も本格化していく季節ですね。
ところで、ミミズは実はとっても働き者なんだそうです。土を柔らかくしたり、空気を通してくれたりと、作物を育てる上で欠かせない「土の助っ人」なのです。
ただ、うねうねしてるだけではなかったんですね(笑)
「蚯蚓出」の養生ポイントと薬膳的な視点
この時期は、日中は汗ばむ陽気でも朝晩は肌寒さが残り、寒暖差が心身に負担をかけがちです。私の家は夜はまだまだ肌寒く、ホットカーペットをつける日もあります。
薬膳では、引き続き「心」と「脾(胃腸)」を労わることが大切とされています。
特に「脾」は湿気に弱く、この季節特有のジメジメとした空気が不調のもとになることも。食欲が落ちたり、むくみやだるさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。身体の中の「湿(しつ)」をためない工夫を意識して、めぐりを良くし、胃腸を助けましょう。
食べ物以外の養生法
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軽い散歩やヨガ:体内の湿を発散し、気の巡りを整えます。
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睡眠の質を高める:日中活動的に過ごし、夜はリラックス。
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香りで気分転換:柑橘系やハーブの香りで気分をリセット。
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足元を冷やさない:朝晩の冷え対策に、レッグウォーマーも◎
この時期におすすめの薬膳食材3選
この時期は、気温が上がる一方で湿気も増え、体の中に「湿(しつ)」という余分な水分や熱がたまりやすくなります。薬膳では、この「湿」がたまると、胃腸が弱りやすく、だるさや食欲不振、むくみなどの原因になると考えられています。
今回は、グリーンピース、レタス、しじみを取り上げてみました。
春から初夏にかけてが旬のグリーンピースは、優しい甘みと鮮やかな緑色が魅力。
薬膳では「脾(ひ)=胃腸」の働きを助け、消化をサポートする食材として知られています。さらに、体の中にたまりやすい余分な「湿」を取り除く作用もあるとされ、だるさやむくみが気になるときにぴったりです。旬のうちにぜひ取り入れたい、春の恵みです。
レタス
レタスは体の熱をゆるやかに冷まし、気持ちを落ち着かせてくれる働きがあるとされています。
気温が上がるこの季節、知らず知らずのうちに「心」が高ぶって、イライラしたり眠りが浅くなったりすることがあります。そんなとき、レタスのシャキシャキとした食感とみずみずしさが、心と体に涼やかな風を届けてくれるでしょう。
小さな貝ながら栄養豊富なしじみは、薬膳では「肝(かん)」の働きを助け、体内の解毒や代謝をサポートするとされています。また、余分な「湿(しつ)」を取り除いて体の巡りを整える作用もあり、疲労回復やむくみ対策にもぴったりな食材です。
以前、島根県の宍道湖(しんじこ)を訪れた際に、しじみとお味噌がセットになった商品を見つけ、お土産に購入したことがありました。親戚にプレゼントしたところ、「手軽に食べられてとても美味しかった!」と大変喜んでもらえました。さっとお湯を注ぐだけで、本格的なしじみ汁が楽しめる手軽さは、忙しい日々の中でもとてもありがたい存在です。
宍道湖のしじみは全国的にも有名で、ぷりっとした身と濃い旨味が特徴です【PR】
今回ご紹介するレシピ
今回は、この時期にぴったりの食材の中から 「グリーンピース」 を使った、
春らしい彩りと香ばしさが楽しめる一品
「グリーンピースと新玉ねぎと桜えびのジョン」 をご紹介する予定です。
「ジョン」とは、韓国の家庭料理のひとつで、野菜や海鮮などの具材に衣をつけて焼いたもの。
いわゆる「チヂミ」と呼ばれる料理にとても近いのですが、実は「チヂミ」という言葉は韓国の南部を中心に使われる方言のようなもので、一般的には「ジョン(전)」という呼び方が広く使われているんです。
このレシピは、外はカリッと香ばしく、中はふんわりと優しい口あたり。
ごま油のこうばしい香りと、桜えびの旨味、春の甘みたっぷりの新玉ねぎ、グリーンピースの爽やかさが合わさって、春から初夏にぴったりの一皿です。
作り方はとても簡単ですので、おうちで気軽に季節の薬膳を楽しんでいただけますよ。
詳しいレシピは、こちらから ↓
まとめ
「蚯蚓出(みみずいづる)」の頃は、自然界がいっそう活気づき、夏へと向かう準備が進む時期。気温差や湿気など、体にとっては負担も多い季節です。
ぜひ今回の養生ポイントや薬膳食材のヒントを取り入れて、ミミズのように地に足をつけながら、ゆっくりと夏のエネルギーを蓄えていきましょう。
✅七十二候の次の候は、二十四節季「立夏」の末候にあたる
第21候「竹笋生(たけのこしょうず)」です。5月15日からです。