
期間 : 5月21日~5月25日頃
まだ5月ですが、日によってはもう夏のような暑さを感じるようになりましたね。 七十二候は「竹笋生」から「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」へと移り、二十四節気「小満(しょうまん)」の初候となりました。
前回の第21候の記事はこちらです ↓
この時期は、確実に湿気も多くなってきます。髪のうねりが気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。台風のような突風が吹いたり、朝からもうすでにモヤ~っと暑い日があったりと、なんだか体がだるいなと感じることも多くなりました。
七十二候「蚕起食桑」(かいこおきてくわをはむ)とは?
「蚕起食桑」は、文字通り「蚕が桑を盛んに食べ始める頃」という意味です。昔から生糸は絹の原料として大切にされてきました。生き物たちが活発に活動し、草木が勢いよく成長し「万物が生長して天地に満ち始める」という意味を持つ「小満」の名の通り、自然界が生命力に満ち溢れる時期ですね。
この時期は、陽気がさらに高まり体内に熱がこもりやすくなります。汗も出るようになりましたが、体はまだ本格的な暑さに慣れていないため、気温がそんなに高くなくても体調には注意が必要です。
薬膳では、この時期は体内の「熱」が高まり、「湿(しつ)」が増えてくることで、胃腸(脾)の働きが弱りやすくなると考えます。
また、気温の上昇に伴い、知らない間に「気(き)」を消耗してしまうことも。そのため、引き続き体内の熱を冷ます(清熱)、余分な湿を取り除く(化湿・利水)、そして胃腸を労わり(健脾)、消耗した気を補うことが大切な養生になります。
この時期(5月下旬)に心掛けたい養生ポイント
- 食養生で意識すること:
- 体内の熱を冷ます作用のある食材を積極的に取り入れましょう。
- 体内の余分な湿を取り除く作用のある食材も大切です。むくみや体の重だるさの緩和に繋がります。
- 湿気で弱りやすい胃腸を労わり、消耗しやすい気を補う作用のある食材で、エネルギーをチャージしましょう。
- 冷たいもの、油っこいもの、甘すぎるもの、味の濃すぎるものなど、「~すぎる」食べ物は胃腸に負担をかけ、熱や湿を溜めやすくするので、意識して控えめにしてくださいね。
- 食以外の養生法:
- 適度な運動やストレッチ(汗をかいて熱や湿を出す良い機会です)。
- 十分な睡眠・休息を取り、消耗した気を回復させましょう。
- 湿度が高まるので、湿気対策(除湿、換気)も大切です。
- 気温差や気圧の変化でストレスも溜まりやすいので、ストレスケアも忘れずに。
この時期におすすめの薬膳食材
今回は、この時期の養生ポイントである「熱を冷ます」「湿を取り除く」「胃腸を助ける」「気を補う」といった働きを持つ食材の中から、特におすすめのものを3つ選んでみました。
- そら豆:体の中の余分な水分を排出する働きがあるといわれています。梅雨時期にかけてのだるさ、むくみにおすすめです。 私の住んでいる田舎では、移動販売の魚屋さんが週に2回来てくれるのですが、そこにそら豆があり、初めて購入してみました。ビニール袋パンパンに入ったそら豆でしたが、カラを取り、さらに豆の薄皮もむいてみると、食べる部分はちょっとになりました(笑)。手間はかかりますが、旬の味わいは格別です!
- アスパラガス:胃腸の調子を整える作用があるとされています。疲労回復にも良いでしょう。春から初夏にかけての旬の野菜で、シャキシャキとした食感と豊富な栄養素が魅力です。
- きゅうり:体にこもった余分な熱を冷ます作用があるとされています。余分な水分の排出にも良いので、この時期にピッタリですね。シャキシャキとした食感で夏バテ予防にも◎。ただし胃の弱い方は、食べすぎないようにご注意ください。
これらの食材を日々の食事に上手に取り入れてみてくださいね。
おすすめレシピのご紹介
今回は、おすすめ食材の「そら豆」と、この時期にぴったりの「えび」を使った「そら豆とえびのガーリック炒め」を作ってみました。
レシピの記事はこちらです ↓
まとめ
「蚕起食桑」のこの時期は、高まる熱、増える湿気、そして消耗しやすい気へのケアが大切です。体はまだ暑さに慣れていないので、無理せず、体の声に耳を傾けて過ごしましょう。
さて、蚕起食桑の次は、二十四節気「小満」の次候である「紅花栄(べにばなさかう)」へと移ります。5月26日頃からの時期です。次の候からの養生についても、どうぞお楽しみに!