薬膳と香り、心を紡ぐ日々

アイコン変更しました!

【七十二候】第23候 紅花栄(べにばなさかう):この時期の養生法


期間:5月26日~5月30日頃

最近は、エアコンが必要な日があったと思えば、肌寒く長袖でもひんやりするような日もあり、気温の差がとても激しい日々です。皆さんの地域ではどうでしょうか?

七十二候は「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」から、「紅花栄(べにばなさかう)」へと移りました。二十四節気小満(しょうまん)」の次候です。

 

前回、「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」の記事はこちらです ↓

fuwari-life.com

七十二候「紅花栄(べにばなさかう)」とは?

「紅花栄」は、文字通り「紅花が盛んに咲くころ」という意味。ただ、紅花が実際に咲き始めるのはもう少し後からだそうです。

紅花といえば、べに花油が頭に浮かびますが、私は本物の紅花を見たことがないのですが、聞くところによると、トゲトゲがものすごいんだとか。

江戸時代に山形県あたりで栽培が拡大し、今では山形県県花にもなっているそうです。

色々と調べていると、日本気象協会さんの記事で、この紅花栄の「紅花」は、咲く時期がかなり違うので、トゲトゲのベニバナではなく、紅色の花という意味でツツジの一種のサツキではないか、という話が書いてありました。サツキも江戸時代に人気が高まっていたそうです。色々な考え方があって興味深いですね。

薬膳では、この時期は陽気がさらに高まり、体内に「熱」がこもりやすくなります。それに加えて「湿(しつ)」も増えるため、熱と湿が結びついた「湿熱(しつねつ)」が生じやすいとされています。湿熱は、消化器系や肝臓に負担をかけ、体の重だるさ、食欲不振、胃もたれなどの原因になることがあります。また、イライラや不眠、動悸といった精神的な不調が出やすくなるのもこの時期の特徴です。

そのため、この時期は、体内の熱を冷ます、余分な湿を取り除く、胃腸を労わる、高まる陽気で消耗しやすい気を補うことに加え、心の熱を冷まし精神を安定させることが、特に大切な養生になります。

 

この時期(5月下旬)に心掛けたい養生ポイント

  • 食べ物で意識したいこと  この時期は気温の高まり、湿度の増加の影響で、消化器系や肝臓へ負担がかかりやすくなるそうです。湿度が高まり、不快な感じの日も増えてきますよね。 引き続き、熱を冷ましたり、余分な湿を取り除いたり、胃腸を労わったりすることが大切になります。酸味のあるものも、気の巡りを良くし、食欲不振の改善に有効です。

  • 食べ物以外に心掛けたい養生ポイント  この時期は、前の候から引き続き同じ養生が大切になります。

    • 適度な運動: 汗をかくことで、体内の余分な熱や湿を排出できます。
    • 十分な睡眠・休息: 消耗しやすい気を回復させるためにも、しっかり休むことが重要です。
    • ストレス、イライラの発散: 私は寝るときにアロマオイルを使っていますが、それでも眠れないときはYouTubeで眠れる音楽を流しながら眠る日もあります。自分に合ったリラックス法を見つけることが大切です。

この時期におすすめの薬膳食材

今回のおすすめ食材は、手軽に手に入り、この時期の養生ポイントにぴったりな3つを選んでみました。

  • 豆腐 : 胃腸に優しく、体の余分な熱を冷ます「清熱」作用があります。
  • なす : 利尿作用で体内の湿を排出する「利水」効果に期待できます。
  • 緑茶 : 体にこもった余分な熱を冷ます「清熱」作用があり、心の熱を冷ます「清心」作用も期待できます。

これらの食材を日々の食事に上手に取り入れてみてくださいね。

今回の薬膳レシピのご紹介

今回は、上記のおすすめ食材にも含まれる「なす」と「豆腐」を使い、さらにこの時期にぴったりの「大葉」を組み合わせた、「大葉香る、夏を乗り切る揚げ焼き豆腐となす」にしました。

今回はまだ作っていないので、どんな感じになるか未知数ですが、きっと美味しくなるはず!(笑)

揚げ焼きにした香ばしい豆腐となすに、食欲をそそる特製だれが絡んで、暑い日でもさっぱりと食べられるはずです。

次の記事では、今日ご紹介した「なす」「豆腐」「緑茶」それぞれの詳しい薬膳的な解説に加え、おすすめレシピ「大葉香る、夏を乗り切る揚げ焼き豆腐となす」の詳しい材料リストと作り方手順、そして完成写真など、さらに役立つ情報をご紹介します。

 

fuwari-life.com

おわりに

「紅花栄」のこの時期も、体の余分な熱や湿を取り除きつつ、胃腸もいたわることが大切です。また気温差も激しいので、体調を崩さないように気を付けましょう。

次の候は、5月31日から「麦秋至(むぎのときいたる)」です。二十四節気小満」の末候になります。どうぞお楽しみに!