薬膳と香り、心を紡ぐ日々

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【レシピ】大葉香る、夏を乗り切る揚げ焼き豆腐&なす【薬膳レシピ】


七十二候は「蚕起食桑」から「紅花栄」へと移りました。

前回の記事では、この時期(二十四節気小満」の次候)の説明や養生ポイントなどを紹介しました。本格的な夏に向けて、体内にこもりやすい「湿熱」を解消し、疲労や心の不ざわつきをケアすることが大切な時期です。

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今日は、この時期の養生に役立つおすすめ食材をさらに詳しくご紹介するとともに、それらを活用した簡単薬膳レシピをお届けします!

 

花栄の時期におすすめの薬膳食材

この時期の養生ポイントである「体内の余分な熱を冷ます」「余分な湿を取り除く」「胃腸の働きを助ける」「心を穏やかにする」といった働きを持つ、おすすめの食材を3つ選んでみました。日々の食事に上手に取り入れてみてくださいね。

 

豆腐

  • 薬膳的な特徴: 性味は涼(体を穏やかに冷ます)
  • この時期におすすめの理由 : 体内の余分な熱を冷ます作用に優れ、潤いを生み出す作用も期待できます。胃腸に優しく消化吸収が良いので、湿気で弱りがちな消化器系を労わる食材としても最適。さらに、心の熱を冷まし、イライラや不眠を和らげる助けにもなるそうです。

なす

  • 薬膳的な特徴: 性味は涼(体を冷ます)
  • この時期におすすめの理由 : 薬膳では体内の余分な熱を冷ます作用の強い夏野菜です。特に、体内の余分な水分を排出し、むくみを和らげる作用が期待できるため、湿気が多くなるこの時期には積極的に摂りたい食材です。ほてりや口の渇きが気になる時にもおすすめです。

緑茶

  • 薬膳的な特徴: 性味は涼(体を冷ます)
  • この時期におすすめの理由 : 体にこもった余分な熱を冷ます作用や、体内の余分な水分を排出する作用に優れています。暑さによるほてりや、むくみ対策にもってこいです。また、心の熱を冷まし、頭をすっきりさせる作用も期待できるため、イライラしやすい時や気分をリフレッシュしたい時に日常の飲み物として取り入れるのがおすすめです。

おすすめレシピ:大葉香る、夏を乗り切る揚げ焼き豆腐となす

今回は、この時期におすすめの食材「なす」と「豆腐」を使い、さらに香りの良い「大葉」を組み合わせた、特製だれでいただく一品をご紹介します。

油を少量で調理する「揚げ焼き」にすることで、薬膳的に気になる「湿熱」を抑えつつ、素材の美味しさを引き出し、夏を元気に乗り切るための体づくりをサポートします。

 

✅ 材料(2人分)

  • 豆腐…1丁(300g程度)

  • なす…1~2本

  • 大葉…5〜6枚(千切り)

  • 片栗粉…適量

  • サラダ油(または米油など)…大さじ3〜4

  • [特製つけだれ]

    • 醤油…大さじ3
    • 酢…大さじ2
    • 水…大さじ4
    • 砂糖…大さじ1
    • おろしにんにく…小さじ1/2
    • おろししょうが…小さじ1/2
    • いりごま(白)…大さじ1
    • ごま油…大さじ1
    • ラー油…お好みで小さじ1/2〜(辛さのアクセントに)

 

✅ 作り方

  1. 下準備をします  豆腐はお好みの形に切って、少し時間をおいて水分を出します。 なすはヘタを切り落とし、斜め薄切りにします。水に5分ほどさらしてアク抜きをし、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。 大葉は千切りにします。 つけだれの材料をすべて混ぜ合わせ、よく溶かしておきます。 

  2. 豆腐となすを揚げ焼きにする 水気を切った豆腐に片栗粉を薄くまぶします。 フライパンにサラダ油を熱し、豆腐を並べ入れ、中火で全面がきつね色になるまで揚げ焼きにします。


    カリッと焼けたら、いったん取り出して油を切っておきます。 同じフライパンに残った油で、なすを炒めます。なすがしんなりとして焼き色がついたら、取り出しておきます。 

  3. つけだれに、豆腐となすを入れます

  4. 大葉を添えて完成! お皿に盛り付けて、大葉の千切りを散らしたら完成です! 

  私は青じそをつけだれの中に入れてみました。

 

✅ ひとことメモ

・少し味が薄いかなと思ったので、大さじ1/2くらい追加しました。

青じそはつけだれの中に入れて作ってみました。白ごまはすりごまをいれましたが、やはり両方とも最後に上から散らした方が、美味しく見えそうです☺

・豆腐は、しっかり焼いたほうがカリっとして美味しかったです。

このレシピが紅花栄の養生におすすめな理由

今回ご紹介した「大葉香る、夏を乗り切る揚げ焼き豆腐となす」は、紅花栄の時期の養生テーマに寄り添う薬膳的な効果が期待できます。

なすと豆腐は、体内の余分な熱を冷まし、潤いを補う、夏の代表的な食材です。

特に豆腐は胃腸を労わり、心の熱を冷まして精神を穏やかにする働きも期待できます。そして、大葉やにんにく、生姜が、湿気で滞りがちな「気」の巡りをスムーズにする作用を加え、食欲を増進させます。

また、酢の酸味は、余分な熱を冷まし、気の巡りを助ける薬膳的な役割も。

全体的に、湿熱がこもりやすいこの時期に、体を内側からすっきりとさせ、元気を補い、夏の始まりを健やかに過ごすためのサポートとなる一品です。

おわりに

旬のなすと豆腐、大葉をたっぷり使った、彩り豊かでさっぱりとした一品。ぜひ、このレシピを参考に、紅花栄の時期の養生にお役立てくださいね。

お料理上手の皆さんは、もっと美味しく作れると思います。もっとこうしたらいいよ~とかありましたら、ぜひ教えてください♪

いつも読んでいただき、ありがとうございます☺