薬膳と香り、心を紡ぐ日々

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「梅雨の夏バテ対策!湿熱を解消する薬膳養生法【七十二候】」


第26候 「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」に入りました。

時期は、6月11日~15日頃です。

夜空を舞う蛍の幻想的な光景が見られる季節なんですね。

九州は梅雨入り宣言もあり、曇りや雨のどんよりした天気で、ここ数日は気温が高くないものの、じめじめとした日が続いています。皆さんの地域ではどうでしょうか?

今回は、「腐草為蛍」の時期に特に気をつけたい薬膳的な体調管理法と、おすすめの食材、そしてその食材を使ったレシピをご紹介します。ぜひ日々の献立に取り入れて、梅雨の不調を乗り切りましょう!

 

✅ 前回の第25候 蟷螂生の記事はこちらから↓

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七十二候「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」とは?

腐草為蛍」は、「腐ったような草や竹の根が蒸れて、蛍が出てくる」という意味です。科学が発達していなかった昔の人々は、蛍は土の中から自然に発生してくる神秘的な存在と捉えていたそうです。

数年前に蛍を見に行ったことがありますが、本当に神秘的ですよね。

私の住んでいるところは田舎ですが家の周辺では蛍は見られず、さらに奥に行くと蛍が見られる地域があります。

ウォーキングを一緒にしていた母の友人と蛍を見に行った時のこと。近所の方と思われるおじさんが柴犬のようなワンコと一緒に来ていました。

そのワンコが私の後ろに回ってきて、ピョンピョン飛び掛かってくるんです。

「この犬はフレンドリーだな~」

「犬も蛍見えるのかな」

などと話しながら歩いていたら、お尻のあたりに何か違和感があって触ってみると…なんと、お気に入りのカーディガンが破れて、垂れ下がってお尻のあたりでヒラヒラしていたからでした!

蛍と聞くと、私はこの「カーディガン破られ事件」をすぐに思い出します(笑)。本当にショックでしたね~!

皆さんも蛍にまつわる、忘れられない思い出は多いのではないでしょうか?

 

「腐草為蛍」の時期に気をつけたい薬膳的養生法は?

この時期は、「湿熱(しつねつ)」がピークを迎え、体内に余分な湿気と熱がこもりやすくなります。本格的な夏バテ対策を始める良い時期でもあります。

  • 余分な「湿(しつ)」を取り除く…体が重い、むくみ、食欲不振、下痢などの症状は「湿」が原因のことが多いです。体内の水分代謝を助け、利水作用のある食材を積極的に取り入れると良いでしょう。
  • 体内の「熱(ねつ)」を冷ます…のどの渇き、イライラ、吹き出物などは「熱」が原因と考えられます。体の余分な熱を冷ます「清熱(せいねつ)」作用のある食材を摂ることが勧められます。ただし、冷たいものの摂りすぎは胃腸を冷やすので、冷やしすぎには注意してくださいね。
  • 胃腸を労わり、「気(き)」を養う… 湿熱の影響で、胃腸が弱りがちになります。食欲不振や消化不良が起こりやすくなるので、消化に良いものを摂り、元気の源である「気」を補って夏バテを予防しましょう。
  • 適切な水分補給…汗をかくことが増えると、体から水分が失われやすくなります。こまめな水分補給が大切です。胃腸に負担をかけないよう、できればノンカフェイン(麦茶など)の常温の飲み物がおすすめです。

「腐草為蛍」の時期におすすめの薬膳食材3選

この時期の「湿熱」対策と夏バテ予防にぴったりの食材を3つご紹介します。

  1. いんげん  胃腸の働きを助け、体内の余分な湿を排出する働きが期待できます。特に夏野菜のいんげん豆は、夏のだるさ対策にぴったりです。
  2. とうもろこし  胃腸の働きを助け、いんげん豆と同様に余分な湿を排出する作用があります。とうもろこしのヒゲは「南蛮毛」という生薬として使われることもあるんですよ。むくみやすい梅雨時期にぜひ取り入れたい食材です。
  3. 鮎(あゆ) 胃腸の働きを助け、気力を補う作用があるとされています。旬の鮎は、清涼感のある香りと上品な味わいで、食欲が落ちがちなこの時期にも美味しく栄養補給ができます。

今回の薬膳レシピのご紹介:夏バテ予防に「いんげん豆とじゃがいものベーコン炒め」

次回は、この時期におすすめの食材「いんげん豆」を使った、簡単に作れる「いんげん豆とじゃがいものベーコン炒め」をご紹介します。

いんげん豆の利湿作用と、じゃがいもの健脾作用、ベーコンで手軽に気を補うこのレシピは、梅雨のじめじめで食欲がない時にも、ご飯が進む一品です。どうぞお楽しみに!

おわりに:蛍の季節、心身を整えて夏を迎えよう

今回の「腐草為蛍」の時期は、蒸し暑さが増してきて、体内に湿がこもりやすくなり、「何だか体がだるいな」「食欲がないな」という不調が出がちになります。

不調が出る前に、少しだけ意識して「湿」をためないように、今回ご紹介した薬膳的養生法や食材を試してみてください。

ちょっとだけ食べ物を意識して、夜は幻想的な蛍の光を眺めたりして、心穏やかに過ごせると良いですね。

次の七十二候は、6月16日から「芒種」の末候、「梅子黄(うめのみきばむ)」です。

梅が熟し、収穫の時期を迎える頃ですね。先日購入した梅も、少しずつ黄色くなってきて、とても良い香りがしてきました。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました☺