
体が重だるく、むくみが気になっていませんか?
前回の七十二候「菖蒲華(あやめはなさく)」の記事では、梅雨時期の体調管理におすすめの食材として「モロヘイヤ」「びわ」「ズッキーニ」をご紹介しました。
今回は、その中から「ズッキーニ」を使った韓国の家庭料理「ズッキーニのジョン」を実際に作ってみました!ズッキーニの利水作用で体内の余分な湿気を取り除き、不調をスッキリ解消できる一品です。
とても簡単で美味しく、外はカリッと中はトロッとした食感がクセになりますよ!
ズッキーニのジョン:材料と作り方【写真で解説!】
韓国ドラマで見る事がある「ズッキーニのジョン」。今回は、ズッキーニの甘みを引き出す簡単なレシピと、詳しい材料・作り方をご紹介しますね。
材料(2人分)
- ズッキーニ:1本
- 卵:1個
- 薄力粉:大さじ2〜3
- 塩:少々
- ごま油:適量
【おすすめのタレ(基本)】
- ポン酢しょうゆ:大さじ2
- 白いりごま:小さじ1
- ごま油:小さじ1/2 (全て混ぜ合わせる)
作り方
- ズッキーニをスライスする: ズッキーニは5mm程度の厚さの輪切り、あまり厚すぎると火が通りにくいので、このくらいがおすすめです。

- 下準備をする: スライスしたズッキーニの両面に軽く塩を振り、5分ほど置きます。こうすることで、ズッキーニから余分な水分が出てきて、味が馴染みやすくなります。出てきた水分はキッチンペーパーで軽く拭き取りましょう。
- 衣をつける: バットや平らな皿に薄力粉を広げ、ズッキーニの両面に薄く均一にまぶします。余分な粉は軽くはたいて落とします。粉をつけすぎると、卵液がつきにくくなったり、衣が厚くなりすぎたりするので注意してくださいね。
- 卵液にくぐらせる: 卵は溶いておきます。薄力粉をまぶしたズッキーニを、溶き卵にまんべんなくくぐらせます。
- 焼く: フライパンにごま油を熱し、中火でズッキーニを並べ入れます。両面に美味しそうな焼き色がつくまで、片面2〜3分ずつ焼く。ズッキーニが透き通って、しんなりしてきたらOKです。
ワンポイントアドバイス
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- 焼き色をしっかり!: 両面にこんがりと焼き色をつけることで、ごま油の香りとズッキーニの甘みが引き立ち、香ばしく仕上がります。
- 弱火〜中火でじっくり: 焦げ付かないよう、火加減に注意しながら中まで火を通しましょう。

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このレシピで使う食材の薬膳的効果とは?
今回ご紹介する「ズッキーニのジョン」は、夏の暑さや湿気で弱りがちな体を労わり、元気と潤いを補給する薬膳効果が期待できます。使われている食材が持つ薬膳的な効能を見ていきましょう。
- ズッキーニ
- 体を冷やす性質を持ち、体内の余分な「湿」や「熱」を取り除く働きがあります。むくみの改善や、夏場の体にこもった熱を冷ますのに役立ちます。
- 胃腸の働きを健やかにし、消化を助けるとも言われています。
- 卵
- 体の潤いを補い、乾燥や熱による不調を和らげます。
- 元気と血液を補い、疲労回復や体力増進に役立ちます。消化にも優しく、夏場に不足しがちな栄養を補給できます。
- ごま油
- 体を潤し、乾燥を防ぐ作用があります。香ばしい香りは食欲増進にも繋がります。
これらの食材と、さっぱりとしたタレの組み合わせが、本格的な夏の暑さによる体のだるさや食欲不振を和らげ、体を内側から整える効果が期待できます。
【作ってみた正直な感想】外はカリッ、中はトロッ!家族も喜ぶ簡単ヘルシー常備菜!
私は時々、なんちゃって韓国料理を作っているのですが、このズッキーニのジョンも以前作ったことがありました。でも今回は「ブログで紹介するんだ!」と気合いを入れて、いつもより丁寧に作ってみたんです。
すると、とても良い感じに出来上がって、母からも「上手にできてるね」と褒められました。いつもは雑に作っていたのがバレてしまいました(笑)。
実際に作ってみて感じたのは、「本当に簡単なのに、想像以上に美味しい!」ということ。ズッキーニは焼くことで甘みが増し、外はカリッと香ばしく、中はとろりとした食感に。ごま油の香りが食欲をそそり、あっという間に何枚も食べてしまいました。
冷めても美味しいので、食卓にもう一品欲しい時や、お弁当のおかずにもぴったり。私は少し多めに作って、翌日のお昼にもいただきましたが、味が馴染んでさらに美味しく感じました。
我が家では、シンプルなポン酢ベースのタレでいただきましたが、ズッキーニ本来の味が引き立ってとても好評でしたよ。薬膳的な「利水」の作用を意識しながら、美味しくヘルシーに旬の恵みを味わえるので、食欲が落ちやすい梅雨時期にもぴったりですね。
【レシピのポイントとコツ】失敗しない&もっと美味しくなる!
とても簡単に作れるズッキーニのジョンですが、さらに美味しく、失敗なく作るためのポイントをいくつかご紹介します。
- ズッキーニの厚さ: 5mm程度の薄切りにすることで、火の通りが均一になり、ふっくらと仕上がります。
- 塩で水分を抜く: 焼く前に軽く塩を振って水分を抜くことで、ズッキーニの旨味が凝縮され、水っぽくなるのを防げます。
- 粉は薄く、卵液はしっかり: 薄力粉は薄くまぶし、その後の卵液はしっかりと全体に行き渡らせると、衣が剥がれにくくなります。
【アレンジアイデア】ズッキーニのジョンをもっと楽しむ!
基本のレシピも美味しいですが、少しアレンジを加えるだけで、さらにバリエーションが広がります。
- タレをアレンジ:
- 薬味をプラス: 刻みネギや青唐辛子(お好みで)、白いりごまを追加すると、香りと食感がさらに豊かになります。
- 他の野菜でも: しいたけ、エリンギなど、他の旬野菜でも「ジョン」は美味しく作れます。季節ごとの野菜でアレンジするのも楽しいですよ。
おわりに:旬のズッキーニで健やかな梅雨を!
簡単で美味しく、そして薬膳的にも嬉しい「ズッキーニのジョン」。梅雨のジメジメで体が重く感じる時や、食欲がない時でも、この一皿があれば美味しく栄養補給ができますよ。
韓国ではエホバクという野菜が一般的で、日本のズッキーニとは少し違うのですが、韓国ドラマの中の1品に似たジョンが楽しめます。
エホバクはこちらのお店から購入できます。
ぜひ、旬のズッキーニを見かけたら、今回のレシピを思い出して「ズッキーニのジョン」を作ってみてくださいね!きっとあなたの食卓が、ヘルシーで彩り豊かなものになるはずです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました☺