
・二十四節季 夏至 末候
・七十二候 第30候 半夏生(はんげしょうず)
・時期 7月1日~7月6日
本格的な夏が始まり、暑さで食欲不振や胃腸の不調を感じていませんか?
7月1日からの五日間は、七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」に入ります。これは夏至から約11日目にあたる時期で、いよいよ本格的な夏の到来を感じさせる頃です。
この時期は「暑邪(しょじゃ)」という暑さの邪気が体に侵入しやすく、特に胃腸の調子を崩しやすくなります。そこで今回は、夏バテを予防する薬膳養生法と、この時期におすすめの食材をご紹介します。
農家の方々が田植えを終える目安とされる「半夏生」の意味とともに、夏の不調に負けない体作りのヒントをお伝えします!
✅前回の第29候 菖蒲華の記事はこちらです↓
七十二候「半夏生(はんげしょうず)」とは?
「半夏生」とは、「半夏という植物が生える」という意味です。半夏(カラスビシャク)は、サトイモ科の植物で根茎を乾燥したものは生薬として使われるそうです。
また、半夏生は二十四節気とは別に設けられた「雑節」の一つで、農作業の目安とされてきました。この時期に降る雨を「半夏雨(はんげあめ)」と呼び、大雨になることが多いとも言われています。体調管理には特に気をつけたい時期ですね。
「半夏生」の時期に気をつけたい薬膳的養生法は?
本格的な夏が始まるこの時期は、気温と湿度がさらに上昇し、体内に「熱(ねつ)」と「湿(しつ)」が本格的にこもりやすくなります。特に「脾(ひ)」と呼ばれる胃腸の働きが弱まりやすく、夏バテに直結します。
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夏は「暑邪」という暑さの邪気が体に侵入しやすい時期です。体内の熱を適切に冷まし、熱中症や体のほてりを防ぎましょう。ただし、冷やしすぎは禁物です。
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引き続き、体のだるさ、むくみ、食欲不振などの原因となる余分な湿気を排出する利水作用のある食材を取り入れましょう。
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暑さで食欲が落ちたり、冷たいものの摂りすぎで胃腸が弱りがちになります。消化に良いものを摂り、元気の源である「気」を補って夏バテを予防しましょう。
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汗をかく量が増えるため、こまめな水分補給は必須です。ただし、冷たいものの摂りすぎに注意し、適度に汗をかくことで体内の熱を放出しましょう。
「半夏生」の時期におすすめの薬膳食材3選
この時期の夏バテ予防と体調管理にぴったりの食材を3つご紹介します。
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パイナップル:
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体の余分な熱を冷ます働きがあり、夏のほてりや暑気あたりに役立ちます。
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体液を生み出し、喉の渇きを潤します。
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消化酵素を含んでいて、胃腸の働きを助け、食欲不振や消化不良を改善します。薬膳でも消化促進に良いとされます。
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体内の余分な水分排出を助け、むくみの改善にも期待できます。
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甘酸っぱい風味は、夏バテで食欲がない時にもおすすめです。
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枝豆:
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茶そば(そば):
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体の余分な熱を冷まし、湿気を排出する働きがあります。夏の暑さやむくみに良いとされます。
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胃腸の働きを健やかにし、消化を助けます。
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気の上昇を抑え、のぼせや頭痛の緩和にも役立つとされます。
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抹茶が練り込まれた茶そばは、清涼感のある風味と美しい緑色が食欲をそそり、体を冷やす性質もあるため、暑い時期に特におすすめです。
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「半夏生」におすすめの薬膳レシピ
今回のレシピは、
山口県名物「瓦そば」のアレンジ、豚肉の瓦そば です!
次回の記事では、このレシピの詳しい作り方と、実際に作ってみた感想をたっぷりご紹介しますので、お楽しみに!
おわりに:半夏生の恵みで夏を健やかに乗り切ろう
今回の七十二候「半夏生」の時期は、本格的な夏の訪れを感じるとともに、体調管理がより重要になる季節です。
暑さや湿気で体力が消耗しやすく、胃腸が弱りがちになりますが、今回ご紹介した食材や養生法を取り入れることで、夏バテを予防し、元気に夏を過ごすための土台を作ることができます。
ちなみに、次回ご紹介予定の瓦そばですが、私と母は大好きで時々晩ごはんに食べています。山口県で実際に食べたことは1度しかないのですが、近くのスーパーで瓦そばセットを購入できるんです。実際にお店で食べた瓦そばは、大きい瓦がお皿代わりになっていて、麺もパリパリでとても美味しかったです!
東京の友達の家に遊びに行った時に、この瓦そばセットを持参して作ってみんなで食べたのですが、とても喜んでくれました。山口県も美味しいものがたくさんありますので、ぜひ遊びに行ってみてください。
冷たいものの摂りすぎに注意しながら、旬の食材の力を借りて、心身ともに健やかに過ごしていきましょう。
次の七十二候は、7月7日頃から二十四節気の「小暑」の初候、「温風至(あつかぜいたる)」です。いよいよ熱い風が吹き始めてきました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました☺