梅雨のジメジメ時期になると、体がだるく感じませんか?
食欲が落ちやすい時期は、さっぱりと食べられるものが欲しいですよね。
前回の、七十二候「麦秋至(むぎのときいたる)」の記事では、湿と熱の対策に良い食材としてきゅうり、ちりめんじゃこ(しらす)、梅干しをご紹介しました。
そして、それらの食材を使った薬膳レシピ「きゅうりとしらすの梅和え」を提案させていただきました。
今回は、実際に「きゅうりとしらすの梅和え」を作ってみた感想や、美味しく作るためのポイント、さらには私のちょい足しアレンジまでご紹介します! ぜひ最後まで読んで、ご自身の食卓にも取り入れてみてくださいね。
きゅうりとしらすの梅和え:材料と作り方【写真で解説!】
前回ご紹介した薬膳レシピ「きゅうりとしらすの梅和え」。実際に作ってみたので、詳しい材料と作り方をご紹介します。
材料
- きゅうり:1~2本
- ちりめんじゃこ(しらす):大さじ4程度
- 梅干し:1個(お好みの酸味に合わせて調整してください)
- 酢:大さじ1
- 砂糖:大さじ1/2
- ごま油:少々
作り方
- きゅうりの下準備: きゅうりを叩いてちょうど良い大きさに割るか、包丁で乱切りにするか、お好みで食べやすい大きさにします。分量外の塩(小さじ1/2程度)をもみこみ、しばらく(5~10分)置いておきましょう。
- 梅和えだれの準備: 梅干しは種を取り除き、細かく刻みます。刻んだ梅干しに酢、砂糖、ごま油を加えてよく混ぜ合わせておきます。
- きゅうりの水気を切る: 塩もみしたきゅうりをサッと水で洗い、キッチンペーパーなどで水分をしっかり拭き取っておきます。
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混ぜて完成! 作っておいた調味料の中に、水気を切ったきゅうりとちりめんじゃこを加えて、全体が均一になるようによく混ぜたら出来上がりです!
このレシピで使う食材の薬膳的効果とは?
今回ご紹介した「きゅうりとしらすの梅和え」は、梅雨から夏にかけての不調に嬉しい効果が期待できる薬膳レシピです。使われている食材が持つ薬膳的な効果をご紹介します。
- きゅうり
- 清熱(せいねつ)作用: 体の余分な熱を冷ます働きがあります。夏場のほてりや、体内にこもった熱を排出するのに役立ちます。
- 利水(りすい)作用: 体内の余分な水分を排出し、むくみを改善する効果が期待できます。湿気が多い時期の体にこもりがちな「湿(しつ)」を取り除くのに最適です。
- ちりめんじゃこ(しらす)
- 補気(ほき)作用: 消耗しやすい「気(き)」を補い、体の元気を養う働きがあります。季節の変わり目や、だるさを感じやすい時期の体力維持に役立ちます。
- 胃腸を労わり、消化吸収を助ける「健脾(けんぴ)」作用も持ち合わせています。
- 梅干し
- 夏の過剰な発汗を抑える働きが期待できます。
- 健脾(けんぴ)作用: 胃腸の働きを助け、食欲不振の改善に役立ちます。また、疲労回復にも嬉しい効果が期待できます。
【作ってみた感想】梅雨のだるさにぴったり!さっぱり美味しい!
実際に作ってみた感想は… 本当に簡単で、想像以上に美味しかったです!
梅干しの風味がとても爽やかで、梅雨から夏にかけてもさっぱりと美味しく食べられそうな味でした。料理初心者さんでもパパっと手軽に作れるので、忙しい日の一品にもぴったりだと思います。
薬膳的な効果の実感
きゅうりの清涼感と梅の酸味が、まさに体内の余分な熱をとってくれるような感覚でした。実際に、暑くて食欲がない日でも、これならするっと食べられそうです。
梅雨に入り、蒸し暑い日でもサッパリと食べられるので、湿と熱の対策にぜひ試してもらいたいです。
夕食の時に家族にも食べてもらったのですが、私は酸味がちょうどよく感じた一方で、母は「ちょっと酸っぱかったかな」と言っていました。梅干しの種類や好みによって酸味の感じ方が違うので、調整をしながら作ってみてください。
【レシピのポイントとコツ】失敗しない&もっと美味しくなる!
とても簡単なので、きっと皆さんも美味しく作れるはずです。さらに美味しく、失敗なく作るためのポイントをいくつかご紹介します。
- きゅうりは水気をしっかり取る!:塩もみの後、水洗いして、さらにキッチンペーパーなどでしっかり水気を絞りましょう。こうすることで、味がぼやけず、きゅうりのシャキシャキ感が際立ちます。
- 梅干しの種類と量で味を調整!:梅干しは、製品によって塩分や酸味の強さ、サイズが異なります。まずは少量から加えてみて、お好みの味になるよう調整してください。
- 冷やしてさらに美味しく!:暑さが強くなったら、食べる直前に冷蔵庫で冷やしてから食べると、一層美味しくいただけます。ひんやり感が食欲をそそります。
【アレンジアイデア】きゅうりとしらすの梅和えをもっと楽しむ!
今回は基本のレシピをご紹介しましたが、少しアレンジを加えるだけで、さらにバリエーションが広がります。
- 風味アップのちょい足し薬味:大葉やみょうが、刻んだ生姜などを加えても、香りが豊かになり、より食欲をそそります。
私のちょい足し!桜えび:私はスーパーで購入した乾燥えびをプラスしてみました! エビの香ばしい旨味が加わり、彩りも豊かになっておすすめです。
まとめ:薬膳で夏の不調を吹き飛ばそう!
今回は、梅雨の時期におすすめの薬膳レシピ「きゅうりとしらすの梅和え」をご紹介しました。湿と熱を排出してくれるだけでなく、とても簡単に作れて美味しいので、ぜひ今日の食卓にも取り入れてみてください。
気温差も激しい時期なので、私の母のように少し体調を崩しやすい方もいるかもしれません。今の時期に食べると良いものを積極的に取り入れたり、日々の生活で少しだけ意識して、元気に梅雨を迎えたいですね。
次の七十二候は、6月5日から始まる第25候「蟷螂生(かまきりしょうず)」です。
次の候に合わせたレシピも、ぜひ楽しみにしていてください!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました☺