
テレビの情報番組では、梅雨入りがいつになるかという話題で持ちきりですね。
九州の南部と沖縄はすでに梅雨入りしていますが、私の住む地域もそろそろかなと感じています。
さて、今回の七十二候は、二十四節気「小満(しょうまん)」の末候にあたる、
第24候「麦秋至(むぎのときいたる)」になりました。
期間は5月31日~6月4日頃です。
この記事では、「麦秋至」の意味とともに、この時期に特におすすめしたい薬膳的養生法、そして旬のおすすめ食材とレシピをご紹介します。
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七十二候「麦秋至(むぎのときいたる)」とは?
「麦秋至」は、文字通り「麦の収穫の時期が到来する」という意味です。
「秋」という言葉が入っていますが、「麦秋(ばくしゅう)」は初夏の季語なんだそうです。
私の家から車で10分ほど行くと、広大な麦畑が広がる地域があります。収穫の時期も目前なのでしょうね。
先日乗車体験をした「レールキッチンちくご」の線路沿いにも、一面の黄金色の麦畑が広がっていて、その美しさに感動しました。福岡県は小麦・大麦ともに生産量が多い地域なんですよ。

【乗車レポ】レールキッチンちくごに初挑戦!ハラハラの出発から大満足の絶品ランチまで - 薬膳と香り、心を紡ぐ日々
麦の収穫には雨が大敵だそうですから、なんとか良い状態で収穫を終えられるよう、雨にはもうしばらく待ってもらいたい気持ちです。とはいえ、梅雨ももうすぐそこ。気温も本格的に高まってくる時期ですね。
「麦秋至」の時期に気をつけたい薬膳的養生法:キーワードは「利湿」と「清熱」
薬膳では、この時期は体内の「湿(しつ)」がさらに増え、体に停滞しやすくなると考えられています。それに加えて、気温の上昇とともに「熱(ねつ)」もこもりやすくなりますので、引き続き「湿熱(しつねつ)」にも注意が必要です。
「湿熱」が体に与える影響とは?
「湿熱」が増えると、以下のような症状が出やすくなります。
- 体が重だるい
- むくみ
- 食欲不振
- 胃腸の不調(軟便など)
この時期の養生目標(薬膳的効能)
- 余分な湿を取り除く(利湿:りしつ)
- 体内の余分な熱を冷ます(清熱:せいねつ)
- 胃腸を労わる(健脾:けんぴ)
- 消耗しやすい気を補う(補気:ほき)
【実践】5月下旬~6月上旬に心掛けたい具体的な養生ポイント
「麦秋至」の時期の体調を整えるために、日常生活で意識したいことをご紹介します。
1. 食べ物で意識したいこと
- 消化しやすく、あっさりとした食事を心がけましょう。
- 味付けは濃すぎず、酸味や苦味を取り入れると効果的です。これらは食欲増進を促し、体内の余分な熱を冷ます効果が期待できます。
- 特に、余分な湿を取り除くことや体内の余分な熱をとる作用のある食材を積極的に摂るのがおすすめです。
2. 食べ物以外に心掛けたいこと
前回の候から引き続き、以下の養生も大切です。
- 適度な運動: 軽く汗をかく程度の運動で、体内の余分な湿と熱の排出を促しましょう。
- 十分な睡眠と休息: 消耗しやすい気を養い、体の回復を促すためにも、質の良い睡眠をしっかりとることが重要です。
- ストレス解消: 心の熱を冷まし、精神的な安定を図りましょう。アロマオイルを取り入れたり、リラックスできる音楽を聴いたり、自分に合った気分転換の方法を見つけてみてくださいね。
「麦秋至」の時期におすすめの薬膳食材3選
今回は、この時期の養生ポイントにぴったりで、手軽に手に入る3つの食材を選んでみました。
- きゅうり:
- 体の余分な熱を冷ます「清熱(せいねつ)」作用があります。
- 余分な湿を取り除き、むくみを改善する「利水(りすい)」作用も期待できます。まさに体をクールダウンさせる夏の代表食材です。
- しらす(ちりめんじゃこ):
- 消耗しやすい「気(き)」を補う作用があるとされています。
- 胃腸を労わり、消化吸収を助ける働きもあります。また、カルシウム源としても優れています。
- 梅干し:
- 食欲不振の改善に役立ちます。
- 疲労回復効果も期待でき、夏のバテやすい体に嬉しい食材です。
- 体の「熱」を冷ましたり、過剰な発汗を抑えたりする作用も。
これらの食材を日々の食事に上手に取り入れてみてくださいね。
今回の薬膳レシピのご紹介:「きゅうりとしらす(ちりめんじゃこ)の梅和え」
今回は、上記のおすすめ食材「きゅうり」と「しらす(ちりめんじゃこ)」を使い、さらに「梅干し」を組み合わせた、「きゅうりとしらす(ちりめんじゃこ)の梅和え」にしました。
この一品は、この時期の養生にぴったり。さっぱりとした味わいで、じめじめとした季節でも箸が進むこと間違いなしです。
次の記事では、この「きゅうりとしらす(ちりめんじゃこ)の梅和え」の詳しい材料リストと作り方手順、そして実際に作ってみた感想や美味しく作るポイントなど、さらに役立つ情報をご紹介します。どうぞお楽しみに!
おわりに
今回の七十二候「麦秋至」は、増えてくる「湿」と高まる気温への対策が大切な養生ポイントです。雨は恵みである一方で、やはりジメジメとした不快感や体の悩みが気になる時期でもありますね。
薬膳で大切なことは、特定の食べ物だけを偏って食べるのではなく、バランスよく食事を楽しむことです。ぜひ、好きな食べ物を楽しみながら、少し意識してこの時期におすすめのきゅうりやしらすを取り入れてみてくださいね。
次の七十二候は、6月5日から第25候「蟷螂生(かまきりしょうず)」です。読み方も難しい漢字ですね(笑)
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!☺