薬膳と香り、心を紡ぐ日々

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【大暑・桐始結花】ネバネバ食材で夏バテ撃退!納豆・オクラ・モロヘイヤの薬膳効果


・二十四節季 大暑 

・七十二候   第三十四候 桐始結花 (きりはじめてはなをむすぶ)

・期間     7月22日~7月27日頃

 

一年で最も暑い時期「大暑」に入り、連日の猛暑で体がだるく感じていませんか? 私の住んでいる地域は、まだ雨が少ししか降りませんが、セミの元気な鳴き声は聞こえてきて「夏だなぁ~」という感じになってきました。

7月22日から27日頃は、七十二候の「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」に入ります。これは二十四節気大暑」の初候にあたります。

この時期は一年で最も暑さが厳しくなり、体内の熱がこもりやすく、夏バテや熱中症のリスクが最も高まります。桐の花が実をつけるように、私たちも暑さに負けない体づくりの成果を実らせる時期と言えそうです。 そこで今回は、この猛暑の時期の体調管理にぴったりの薬膳養生法と、体の内側から涼を取り入れるおすすめの食材をご紹介します。一年で最も暑い「大暑」を迎える今、しっかりと暑さ対策をしていきましょう。

 

前回の第33候はこちら 

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七十二候「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」とは?

「桐始結花」とは「桐の花が実を結び始める」という意味です。春に美しい紫色の花を咲かせた桐が、夏の強い陽射しを受けて実をつけ始める時期を表しています。 桐は成長が早く、まっすぐ伸びる木として知られています。

この時期は全国的に猛暑日が続き、熱中症や夏バテのニュースが連日報道される時期でもあります。桐が実をつけるように、私たちも夏の暑さに対する「備え」を実らせることが大切な時期と言えそうですね。

 

「桐始結花」の時期に気をつけたい薬膳的養生法は?

一年で最も暑さが厳しいこの時期は、体内に「熱邪(ねつじゃ)」が最も強くこもり、「津液(しんえき)」という体の潤いが激しく消耗される時期です。

  • 体にこもった猛烈な熱を効率的に冷まし、熱中症や体の深部の火照りを防ぎましょう
  • 大量の発汗と暑さで失われる体の潤いを積極的に補い、深刻な脱水症状を防ぎます
  • 猛暑で最も弱りやすい胃腸を守り、食欲不振や消化不良を防ぎます
  • 暑さによる激しい体力の消耗を防ぎ、深刻な夏バテを予防します
  • 過度な冷房や冷たい飲み物による体の冷えすぎにも注意が必要です

「桐始結花」の時期におすすめの薬膳食材3選

この猛暑の時期の暑さ対策と体調管理に最適な食材、今回はこちらの3つを取り上げてみました。

  1. 納豆
    • 発酵食品として腸内環境を整え、暑さで弱った胃腸の働きを改善します
    • 良質なタンパク質で、汗と一緒に失われる体の栄養素を効率的に補給します
    • ビタミンB群が豊富で、疲労回復と夏バテ防止に効果的です
    • 体を適度に温める性質があり、冷房や冷たい食べ物で冷えすぎた体を調整します
  2. オクラ
    • ネバネバ成分が胃腸の粘膜を保護し、夏バテによる食欲不振を改善します
    • 体の余分な熱を冷まし、暑さによる体の火照りを鎮めます
    • 豊富な食物繊維で腸内環境を整え、夏の不規則な食生活をサポートします
    • ビタミンCやβカロテンで、暑さで消耗した体力の回復を助けます
  3. モロヘイヤ
    • 豊富なビタミンA・C・Eで、暑さによる疲労回復と免疫力向上に効果的です
    • ネバネバ成分が胃腸を保護し、夏の食欲不振や消化不良を改善します
    • カルシウムや鉄分が豊富で、汗で失われるミネラルを効率的に補給します
    • 体の余分な熱を冷まし、夏バテによる体の不調を整えます
今回の薬膳レシピのご紹介「夏のごちそうぶっかけそうめん」

次回の記事では、この時期にぴったりの食材「納豆」「オクラ」「モロヘイヤ」を全部使った、胃腸を守って夏バテを撃退する「夏のごちそうぶっかけそうめん」をご紹介します。 3つのネバネバ食材を全部入れたらどうなるのか?家族の感想と共に、猛暑に負けない薬膳効果抜群のレシピは次の記事でご紹介します。

 

おわりに

今回の七十二候「桐始結花」の時期は、桐が実を結ぶように、私たちも夏の暑さ対策の成果を実らせる大切な時期です。

ところで、今回おすすめ食材として取り上げた「モロヘイヤ」ですが、6月の終わりにも一度おすすめしていました。今日スーパーの地元の人の出品コーナーを見てみると、またモロヘイヤが並んでいましたので、今回も取り上げてみました!

地元の農家さんが作ったモロヘイヤで、葉がしっかりしていて美味しそうでした。

 連日の猛暑で体調管理が本当に大変ですが、納豆、オクラ、モロヘイヤなどの薬膳食材を上手に取り入れることで、体の内側から暑さに負けない体を作る手助けができると良いですよね。

両親は少し疲れがたまってきているようです。この時期の旬の食材を食べて、猛暑の夏をなんとか元気にのりこえられるよう、色々作ってみたいと思っています。 

次の七十二候は、7月28日頃から「大暑」の次候、「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」です。土が湿って蒸し暑くなる、一年で最も厳しい暑さの時期です。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました☺